始めに
9月のおまけです。
- 9/1,三宅島の住民の方達は 保守や復旧関係の方達を残し離島されたと報じられ,三宅島の社会が崩壊したことを報じていた。
復旧するには 大変な努力が必要と推定されます。
地震学会で三宅島の噴火モデルが,2通り出されて活発に論戦が戦わされているとも報じていた。
早い話,大変な観測網を敷いての努力をしているが,地下の実体を何方も正確に捕まれていないことを意味しています。
もし,現時点で確定されたモデルが無いのであれば,地震や噴火の終息の見通しを得ることは不可能です。
逆に言えば,色々とテレビ等で特集等が組まれ解説されていますが,予知連や気象庁の実体は この程度であると理解して,それぞれが対策する必要があります。(面子にこだわる事がこの様な非常事態の場合は 大問題だからです。)
ただ,これでは危険であることしか島の住民には 伝えられないのでしょうから,住民の避難もやむを得ないというところでしょう。
島民の方達は 忍耐と自愛が必要のようです。
- 先日,東京都の防災訓練の様子を報道していた。
橋が落ちたと云う想定で,自衛隊の工兵隊が浮き橋を構築して渡川の訓練をしていて,付近の住民がこれで川をわたれると安心している様子を報じていた。
ついで,自衛隊の防災訓練は 「治安維持−−−」とデモっている様子を報じていたが,何やら白けた雰囲気が漂っていた。
この渡河の為の浮き橋の設備を管理しているのは 北海道の部隊であると説明されていた。
もし,そうであるとすると,北海道から設備を運搬し架設するまでには 数日が必要であるから余り有効でないことが分かった。
何故なら,関東大震災の様に昼間に発生すると,住人の殆ど全ては,ドウナッ化したベットタウンに生活しいて戻る必要がある。
しかし,戻りの道には 高速道路や河の橋等が余りにも多く,古い物も沢山あり,これらが破壊されることは必然であるからである。(関東大震災の時,ドウナッ化したベットタウンは 極めて少なかったので,自宅への帰還は 比較的容易であった。)東京の非常物資は 残念ながら,この時に発生する一千万人以上の人々を救うだけのものは 無いので,何が何でも自宅へ平均50Km以上歩いて移動する事になる。
しかし,その為には 幅数百メ−トルの河を幾つも泳いで渡る必要がある。
勿論,救援物資を運ぶにしても,用意されているヘリコプタ−では 焼け石に水で人々は 食料も無し移動する必要がある。
当然,泳げない人々は 救援が来るまで待つことになるが,この時に不測の事態が発生するのは 当然である。
そうなると,この訓練は 余りにも現実を無視した物と云えるが,しないより増しかもしれません。
正直な地震学者は 最早「関東震災級の地震」が来ることを否定しない。
残念ながら何時くるかを正確に云えないだけですので,各自想定して対策をして下さいととも報じていた。
私は 出来るだけ,東京へは 行かないように心がけていますが,通勤や仕事で東京へ行くことを止めることが出来ない方達も殆どでしょう。
水の簡易濾過装置と3日分の非常食を,昔の忍者では ありませんが持参された方が良いと思います。
そうすれば,最悪,救援が到着する一週間後まで,生命を維持出来るはずですから,神戸の震災では 高々二百万程度の住民でしたから救援も最悪の状態になりませんでしたが,関東震災では 二千万以上ですから最悪状態になります。
簡単に考えても,一回の食事として二千万食の非常用の弁当が製作出来るか分かるでしょうし,お腹を空かした人間は 平和な時ときには普通の善人でも,変態して悪鬼となる可能性は あるのです。
- 最近,伊豆諸島の地震や噴火の報道が無い。
これは 伊豆諸島に地震が発生しても,ライフラインが破壊され地震の震度が測定されないのと三宅島の通信設備が停止していて,警報を発生する速報性が確保出来ずに報道されていないだけで,発生しているようです。
テレビで報道されている情報は 警報ですから,島の住人がいなくて,警報として役に立たない遅れた報道では 意味がないので停止しているだけで,地震が停止していることではないようです。
噴煙の硫黄ガスが関東や東海地区に基準量の10倍程度降り注ぐ日もあるので,噴煙の様子を観測する為に近くの島に観測レ−ダを設置すると報じていた。
三宅島の主な観測システムが停止している現在では 有効でしょうし期待したいと思います。
- 先日,東海地方に百年に一回と云われる集中豪雨で洪水の大被害が出たと報じられていた。
このニュ−スは 各テレビ局で取り上げていたので皆さんも承知していると思います。
予言的に云えば,世界で発生している洪水の一つですから,特別に取り上げる内容でありません。
ただ,被害の当事者の方達にとっては 思いがけない難題ですから健康に留意されて復旧されることをお祈りいたします。
最近の気象異常は 記録破りですから特に意識されていないと思いますが,注意されることが肝要です。
- それにしても,この集中豪雨は 百年に一回と云われていますが,
(河川の堤防の設計値が百年に一回の増水の水位に耐えられるようにしてあり,その設計値に従って建設されていたようですが,今回は この6mを2m越えて堤防決壊を起こしたようです。 そうすると,今回の集中豪雨は 何百年/何千年に一回の出来事というのだろうか?)
逆に言えば,百年に一回も無く,百年目であったなら,時期の如何を問わず,100%と発生する時期であることを平素から承知されることです。
関東地震も平均70年に一回の割合で発生する事は 過去の記録から分かっていて,その周期の変化のバラツキは 約±20%位と云われています。
その為に,-20%位の20年位前から危険が指摘されていますが,現在をもってしても発生していないためにその危険性を人々は 忘れているようです。
これは 逆に考えるべきで,今発生してもおかしくない,100%の可能性を持っていることを理解する必要があるのです。
- 以上の事は 統計的な表現と認識の誤謬ですが理解してない方が多いようです。
技術者は 過去100年間に発生した洪水から,100年間に一回位発生する洪水に耐えられる様に設計したと良く説明します。
ですが,これは その統計の調査で確認された過去の洪水が100年前であって,100年間洪水がなかったとするなら,100年間堤防の決壊がなかったとしても,今日や明日が100年目であり100%発生してもおかしくないのです。
今回の東海地方の洪水は この理論的な事実を証明しただけなのです。
他にも,この統計的な認識の誤謬から分かる事があります。
伊豆諸島の地震と噴火は 約17-20年の周期で発生すると最初説明されていました。
しかし,現実の伊豆諸島の地震や噴火の様子は 地震学者や予知連や気象庁の想定した状況から越えていて,約2500年前の状況に似ていると言い始めましたし,地震学会では 地下のモデルが2通りあり熱くなって激論をかわしたそうです。
新しい約2500年の周期が指摘され始めたことは,100000年の周期があっても良いわけです。
皆さんは 現在の地球物理学の科学水準がこの程度である事も理解しておくことが必要ですし,対策を考えておく必要があります。
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