始めに
10月です。
- 9/22-23,フランス,イタリア,インドの西ベンガル州で大洪水が発生していると報道があった。
- 9/29,8時56分に神奈川県東部を震源とする震度3-4の地震があった。
震源の深さは 90KmでM4.6である。
続いて,同日,9時02分に同じ位置を震源とする震度3の地震があった。M4.1である。
続いて,同日,11時42分に同じ位置を震源とする震度2の地震があった。M3.5である。
続いて,同日,茨城県北部を震源とする震度2の地震があった。
震源の深さは 60KmでM3.2である。
10/1,3時頃,伊豆諸島の式根島を中心とする震度3の地震があった。 震源深度は 10KmでM3.9である。
関東震災を経験した故老の説明によると,地震の前(1-2週間程度だそうです)に頻繁に地震があったと説明していた。
震源が神奈川県東部の90Kmの深さですとプレ−トの沈み込んでいる位置になります。
プレ−トのズレが伝染していって,関東震災クラスの沈み込み部分の跳ね返り地震にならないとも限りませんので,心配されるところです。
- 9/19,浅間山の噴火警報の報道がされていた。
富士山も震源の深いところで低周波鳴動が観測されているそうですから一寸気になります。
それにしても,忙しいこと!
- それはそうと,どの位の歪みで地震になるか分かりますか?
前にプレ−トの移動速度とマグマの移動速度について説明しましたので記憶されている方達もいると思います。
その時,プレ−トの速度は 1-1.5cm/年で,大変に高速で移動していると説明しました。
そうすると,関東震災が70年に一回程度ですから,地震の直接の原因のプレ−トは その間に70*1←→1.5=70←→105cm移動している事になります。
そして,この間に跳ね返り地震が起きていないとすると陸地は 70←→105cm変形していることになります。
地震は この歪みを解放する為に発生しますので,70←→105cmだけ境界層が破断(最大静止摩擦力を越えて)して移動する事になります。
数十キロの地域が,たった70←→105cm歪み移動しただけで,静止摩擦力を越えて滑り出すのですから,地面は 頼りに出来ないのです。
(少な目に見積もって10Kmとしますと3.14*0.7←→1.05/10000=0.00022←→0.00033ラジアンですから,ほんのチョッピリ歪むだけでズルといくわけです。 そうなると,マントル層の境界等の流動体だと,もっと簡単にズルと滑りそうです。)
早い話,
関東地震が発生すると,都市の建物も人々も纏めて70←→105cm上へ放り上げられることを意味しています。
もっとも,地殻の弾性率によって地殻は 震動しますので,凡そ1.5倍程度は 揺り戻しをしますから,1.5mから2.25m程度は 瞬間的に上下させられる分けです。
この簡単な考え方は 神戸震災の様な断層のズレによる地震の場合でも当てはまりますので,自分がその時にどの様な体験をするか想定しておくのも良いと思います。
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