20010818です。
- テ−マ
SOHOの(青色のフレア−の画像)を動画にされて見られた方もいたようです。
動画にすると,一枚の静止画で分からなかった情報が得られるでしょうし,私の過去の説明も納得されるでしょう。
今までのコンピュ−タでは メモリの容量やソフトの関係で容易に安価に実施できませんでしたが,ADSLも用いられるようになり可能になりました。
そこで,内惑星について少し説明を追加しましょう。
- 太陽系の惑星
(青色のフレア−の画像)は 太陽の直径(約直径150万km)の約7倍の領域(約直径1050万km)に設定されていますので,水星の軌道では (0.93/1.50)*1050万km=651万kmの直径の領域を観測していることになりますし,金星では (0.418/1.50)*1050万km=293万kmの直径の領域を観測していることになります。
SOHOの観測衛星は 地球を周回していますので,360度/365.25日=0.9856度/日の速度で公転していることになります。
水星は 軌道傾斜が7度で,88日で公転していますので,360度/88日=4.09度/日になります。
金星は 軌道傾斜が0.007度で,224.7で公転していますので,360度/224.7日=1.6度/日になります。
従って,
水星の場合,地球を4.09度/日−0.9856度/日=3.1度/日の割合で追い抜くことになりますので,天文単位0.387*1.5億km*tan3.1度/日=0.58億km*0.058=0.0337億km/日と概算できます,
この観測システムでは 651万km/337万km=1.93日以下で地球を追い抜き(画像では右側)観測の視界から外れてしまいます。
また,
金星の場合,地球を1.6度/日−0.9856度/日=0.615度/日の割合で追い抜くことになりますので,天文単位0.723*1.5億km*tan0.615度/日=1.084億km*0.0088度/日=0.0095億km/日となりますから,
この観測システムでは 293万km/95万km=3.1日前後の日にち以下で,地球を追い抜き(画像では右側)観測の視界から外れてしまいます。
- 従って,「土星の様に輪の様な物を持った大型のUFO」は 最低11日間連続して画像の視界の中にいますから,この観点からも水星や金星などの内惑星でないことが分かります。
ステラナビゲ−タで水星や金星の軌道を調査されたようですが,当然,移動していく方向も違いますが,気づかれたように速度が違いすぎて金星や水星などの内惑星でないことがわかります。
- 太陽系の惑星の大きさ
SOHOの観測衛星で,太陽系の惑星がどれくらいの大きさに見えるかを理解しておく必要があります。
西暦2001年8月の範囲で,SOHOの観測衛星の画面に現れるのは 太陽の向こう側の水星だけです。
ステラナビゲ−タでシュミレ−ションされれば分かりますが,金星の位相は 約90度ずれていますので,SOHOの観測衛星の観測視野のなかにはいりませんので,対象外になります。
従って,検討する必要があるのは 水星だけになりますが,他の惑星も参考の為に計算してみましょう。
水星の直径は 4878Kmですから,
太陽の向こう側を周回している場合の印刷画像での直径は
{(4878Km/1400000km)*40mm}/(1+0.387天文単位)=0.1mmとなります。
地球側を周回している場合の印刷画像での直径は
{(4878Km/1400000km)*40mm}/(1-0.387天文単位)=0.199mmとなります。
同様にして,金星の直径は 12100Kmですから,
{(12100Km/1400000km)*40mm}/(1+0.723)=0.201mmとなります。
{(12100Km/1400000km)*40mm}/(1-0.723)=1.248mmとなります。
従って,「土星の様に輪の様な物を持った大型のUFO」は 3.2mmから4.4mmmの直径でしたから,水星でも金星でもないことになります。
勿論,水星も撮影されていましたが,その直径は 0.1mmですし,太陽光の反射した光点ですから,余程注意してみないと気が付かれなかった思います。
参考の為に,外惑星の土星と木星についても計算してみましょう。
当然のことですが,太陽と地球の間を公転していませんので外惑星は 太陽の向こう側でしか撮影されません。
木星の直径は 142700Kmですから,
{(142700Km/1400000km)*40mm}/(1+5.2)=0.658mmとなります。
土星の直径は 120000Kmですから,
{(120000Km/1400000km)*40mm}/(1+9.555)=0.274mmとなります。
このSOHOの観測衛星の(青色のフレア−の画像)の1024*1024の画像をA3サイズで印刷した時には 地球側に位置したときの金星が最大でも1.248mmとなりますが,他の全ての惑星は 1mm以下のサイズにしかならないことです。
従って,「土星の様に輪の様な物を持った大型のUFO」は 3.2mmから4.4mmmの直径ですから,太陽系の惑星の全てに該当しないことになります。
- もう一つ検討しなければならないのは,軌道傾斜の問題です。
内惑星は 地球を0度とすると,水星は 7度ですから,概算で最大で0.387*1.5億km*tan7度=0.071億km程度ずれますので,太陽の中心から71万km程度離れて観測される可能性があります。(太陽の上下の極点位の位置)
ただ,今回は 当初から上の方向にかなり離れた位置になっていますので,水星の可能性は 少ないと結論されます。
また,
金星の場合,軌道傾斜は 0.007度ですから,計算するまでもなく太陽の半径内側を公転しているように観測されなければなりませんので,金星でないことが分かります。
多くの場合,ステラナビゲ−タで水星や金星の軌道を調査しなくても,概略計算でも内惑星であるかどうかは ある程度分かります。
- 注意すべき箇所は 内惑星が地球を追い抜くように公転しますので,画像では 右側へ移動する様に見えますが,「土星の様に輪の様な物を持った大型のUFO」は 左側へ移動している様に見えます。
この事実は この「土星の様に輪の様な物を持った大型のUFO」が内惑星と同じ方向に太陽の周囲を公転していないと云うことを意味していることです。
残る問題は この「土星の様に輪の様な物を持った大型のUFO」が,内惑星と逆方向に周回しているかですが,この場合,SOHOの観測衛星が360度/365.25日=0.9856度/日の速度で地球を周回していることから,計算することになります。
計算からは 逆方向に周回している可能性が低いと推定されましたし,姿が0.1mm/日の割合で大きくなっていましたので,太陽の重力に逆らって垂直方向にヘリコプタがホバリングするように移動していると結論されます。
なお,外惑星についてですが,軌道傾斜について検討しても,その距離が天文単位で木星が約5.2,土星で約9.55ですから光点として画像になっても,「土星の様に輪の様な物を持った大型のUFO」の様に大きな画像になりえませんし,逆に,方向も逆になり離れますから検討の対象外になります。
- 毎日,SOHOの画像をみられていると気が付かれたと思いますが,20010814-0042.gif(青色のフレア−の画像)から20010814-1608.gif(青色のフレア−の画像)までの期間の約32枚の画像が公開されていません。
「土星の様に輪の様な物を持った大型のUFO」が観測視界から消えてから,先日も 14枚程ほど公開されていません。
前回に比べて,枚数と時間が倍になっています。
なにやら,前にも説明しましたように,フレアの観測を停止して「土星の様に輪の様な物を持った大型のUFO」を追跡しているようです。
一度,太陽から外して,「土星の様に輪の様な物を持った大型のUFO」を追跡しますと,もとの方向に戻すには 時間が必要です。
当然,「土星の様に輪の様な物を持った大型のUFO」が観測視界から消えてから時間が過ぎれば過ぎるほど,公開を停止する時間は 長くなります。
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