世紀末の研究報告
ノストラダムスの「諸世紀」

第十章第八十七編

{原書}

Grand roy viendra prendre port pres de Nice,
Le grand empire de la mort si en fera,
Aux Antipodes posera son gonisse,
Par mer la Pille tout esvanoistra.

{原書置換}

Grand roy viendra prendre port pres de Nice,
Le grand empire de la mort si en fer,
Aux Antipode poser son gonisse,
Par mer la Piller tout evanoi(e).

{原書直訳}

偉大な王は ニ−スの近くの港を取る。
偉大な支配力は 滅亡を作る。
正反対の人々は 例の守護神の名声を確立する。
海に依る略奪で全ては 跡形もなく消え失せる。

{直訳を意訳}

偉大な王(「ノアの大洪水」の大津波)は ニ−ス(フランスのニ−スの近くに上陸する)の近くの港を取る。
偉大な支配力(「ノアの大洪水」の大津波の破壊力)は (人類の文明の)滅亡を作る。
正反対の人々(「堕落天使サタン」や「月人」と戦っている天使達)は 例の守護神(太陽)の名声を確立する。
海に依る略奪(「ノアの大洪水」の大津波の破壊力)で全ては跡形もなく消え失せる。

{平易意訳}

偉大な「ノアの大洪水」の大津波は フランスのニ−スの近くに上陸する。
偉大な「ノアの大洪水」の大津波の破壊力は 人類の文明を滅亡させる。
「堕落天使サタン」や「月人」と戦っている天使達は 例の守護神(太陽)の名声を確立する。
しかし,「ノアの大洪水」の大津波の破壊力に依る略奪で人類と文明の全ては 跡形もなく消え失せる。

{解説と補足説明}

この予言は 特別な造語も無く極めて分かりやすい予言詩です。
しかし,一行目から三行目までは 地上の戦いとも受け取れる内容で予言詩の意味を特定出来ません。
この詩の解読するポイントは 下記の通りです。
(1)四行目の「海に依る略奪で全ては跡形もなく消え失せる」の意味を理解すれば特定出来ます。
この意味は 「海」又は「海の様な物」からの略奪行為で全ての形跡が無くなるわけですから,巨大な大津波の様な物と推定出来ます。
そうすると,この意味は 十章八十八編と関連して解読しなければなりませんが,明らかに「ノアの大洪水」の大津波と結論されます。
(2)「偉大な王」や「偉大な支配力」は 「ノアの大洪水」の大津波の活動を説明している事になります。
(3)そうすると,「正反対の人々は 例の守護神の名声を確立する」とは 当然,「天使や太陽」の存在を人々が認めざるを得ず,その名声を知らない者が居ないの意味になります。
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この予言詩は 十章八十八編と続く予言詩です。
この大津波の行動は 分かりにくいかもしれません。
フランスの地図を見てもらえば分かりますが,初期大津波は 大西洋側の海岸に上陸します。
そして,ピレネ−山脈に突き当たり方向を転換して地中海へ向かいます。
海水の性質としてフランスの地中海沿岸に沿って旋回する様に移動します。
その移動方向にニ−スが有ります。
従って,大津波の移動の様子を予言詩的に説明すると一行目と二行目の表現になります。
そして,その破壊力で四行目の詩の様な余りにも凄惨過ぎる風景になります。

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