世紀末の研究報告
ノストラダムスの「諸世紀」

第十章第八十八編

{原書}

Pieds & Cheval a la seconde veille,
Feront entree vastiant tout par la mer,
Dedans le port entrera de Mar seille,
Pleurs,cry,& sang,onc nul temps si amer.

{原書置換}

Pieds & Cheval a la seconde veille,
Feron entree vaste tout par la mer,
Dedans le port entrera de Marseille,
Pleurs,cry,& sang,onc nul temps si amer.

{原書直訳}

乱暴な人の足(下部)は 少しの時間の徹夜の仕事をする。
広大な全ての海から入る。
マルセ−ユの港に入る。
涙,叫び,出血,過去これほどの辛辣な時代は無かった。

{直訳を意訳}

乱暴な人の足「下部」(「ノアの大洪水」の3000mから5000mの波高の大津波の約500mの下部の部分が人類と文明を破壊する)は 少しの時間の徹夜の仕事(夕方からフランスに上陸した大津波は その日の夜中にフランス全土を蹂躙する)をする。
広大な全ての海から入る(大西洋,地中海,太平洋,インド洋等の全ての海)。
マルセ−ユの港に入る。(セベンヌ,ド−フイネ山脈に遮られて安全と思われるマルセ−ユにも上陸する)
涙,叫び,出血,(人類の滅亡の断末魔の叫びの数々)過去これほどの辛辣な時代は 無かった。(人類の歴史上これほど凄惨な辛辣な時代は無かった)

{平易意訳}

「ノアの大洪水」の3000mから5000mの波高の大津波の約500mの下部の部分は 人類と文明を破壊する為に少しの時間の徹夜の仕事をする。 夕方からフランスに上陸した大津波は その日の夜中にフランス全土を蹂躙し,朝方には 文明の痕跡を残さない様にします。
大西洋,地中海,太平洋,インド洋等の全ての海から上陸します。
セベンヌ,ド−フイネ山脈に遮られて安全と思われるマルセ−ユの港にも上陸します。
涙や叫びや出血等の人類の滅亡の断末魔の叫びの数々,人類の歴史上これほど凄惨な辛辣な時代は 無かった。

{解説と補足説明}

この予言は 「ノアの大洪水」の大津波を擬人化して表現していますが,特別な造語も無く極めて分かりやすい予言詩です。
この予言詩は 十章八十七編と関連して解読すると良く理解出来ます。
この詩の解読するポイントは 下記の通りです。
(1)一行目と二行目の詩が擬人化して「ノアの大洪水」の大津波を説明している事に気が付く事です。
もし,これを何れかの海軍の上陸と理解すると意味不明になります。
ただ,「ノアの大洪水」の大津波が5月9日の夜から巨大になり5月10日の朝にフランス全土の人々と文明を破壊し消滅させている事実を理解していないと困難と思います。
(2)「マルセ−ユの港に上陸する」の意味が「セベンヌ,ド−フイネ山脈に遮られて安全と思われるマルセ−ユの港にも上陸する」である事に気が付くことです。
。 この大津波の行動は 分かりにくいかもしれません。
フランスの地図を見てもらえば分かりますが,初期大津波は 大西洋側の海岸に上陸します。
そして,ピレネ−山脈に突き当たり方向を転換して地中海へ向かいます。
海水の性質としてフランスの地中海沿岸に沿って旋回する様に移動します。
その移動方向にマルセ−ユが有ります。
従って,大津波の移動の様子を予言詩的に説明すると三行目の表現になります。
(3)「涙,叫び,出血,過去これほどの辛辣な時代は無かった」の意味は 容易に理解出来ると思います。
この四行目は ノストラダムスが無念の思いで未来のフランス国民の全滅の様子を詩にしたものです。
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良い未来を見るのは 予言者として幸せですが,この様な凄惨な滅亡の様子を見る事は 苦痛以外のなにものでもないでしょう。
予言者とは 知らなければ,その時まで幸せなのに不幸な方です。
私も若干不幸です。
このホ−ムペ−ジの読者の方に不幸をお裾分けします。
悪しからず。
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この予言詩は フランス国民が滅ぼされる過程を説明しています。
私自身は この様な予言を解読する行為は好みません。
余りにも凄惨過ぎるし悲しすぎるからです。
しかし,参考の為に解説しました。

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